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会長挨拶
年頭のご挨拶
耐火物技術協会
会長 金重利彦
耐火物技術協会会員の皆様,新年あけましておめで とうございます。
2019年の新春を迎えるにあたり,謹んで新年のご挨 拶を申し上げます。
昨年の耐火物業界を取り巻く環境は,ユーザー様の 旺盛な需要に恵まれ,生産量は堅調に推移して参りま した。しかしながら,中国国内の環境規制に端を発し た鉱山採掘の休止や焼成,電融工場の操業停止などに 伴う耐火物原料の価格高騰は依然として続いている状 況にあり,耐火物をご使用頂いておりますユーザー様 各位に,ご理解とご協力を頂きましたこと,協会を代 表し感謝申し上げます。本年もリスク管理やサプライ チェーンの多様化に努め,安定的で高品質な耐火物製 品を市場にご提供するため,耐火物ユーザーの皆様と ともに,基礎研究の充実や使用方法の改善検討を行い つつ,具現化していく 1 年になるのではと思います。 一方,耐火物技術協会としては,健全財政での運営 を行うため,1983年から34年間据え置いていた会費の 値上げを,会員各社および会員各位のご同意のもと, 昨年 4 月より実施させて頂きました。また期を同じく して,耐火物誌のWEB化を実行し,運営費用の削減 に努めて参りました。リニューアルされた耐火物技術 協会のホームページともども,幅広いご活用を図って 頂きたいと存じます。また今後とも,協会会員数の増 加活動へのご協力をよろしくお願い致します。 本年は, 2 年ごとに開催される耐火物国際会議 「UNITECR」 が,10月13日 か ら10月16日 の 4 日 間, テ ー マ を「Refractories for the Future: Collaboration among Customers, Manufactures and Academia」とし,「パシフィコ横浜」で開催されます。 世界各国からの耐火物関係者に横浜にお越し頂き,未 来に向けての耐火物技術の発信と日本色豊かな「おも てなし」をご満喫頂けるよう着々と準備を整えており ますので,「UNITECR 2019」の成功に向けて,会員 皆様のより一層のご協力をよろしくお願い申し上げま す。 「UNITECR 2019」の開催に伴い,第72回の通常総 会は,総会と記念講演のみの 1 日となりますが, 4 月 19日に「TKPガーデンシティー横浜」で,東部支部 の ご 尽 力 の も と に 開 催 致 し ま す。 今 年 は, 秋 の 「UNITECR 2019」のみならず,春の「総会」も横浜 での開催となりますので,合わせて四季折々の「みな と横浜」をご堪能頂ければ幸いです。
また,(一社)日本鉄鋼協会耐火物部会様よりご後援 頂いております第 7 回目となる「鉄鋼用耐火物専門委 員会」を,東海支部のご尽力により12月 9 日と12月10 日の 2 日間,岐阜県飛騨高山の「高山市民文化会館」 で開催することに決定致しました。初冠雪をまとった 北アルプスを眺望できる歴史と文化と温泉の町での開 催となります。是非とも皆様のご参加をお待ち申し上 げております。 本年は平成から新元号に変わる節目の年となりま す。前述致しましたように,耐火物技術協会の行事も, 国際色豊かな発表大会から郷土色および自然豊かな地 域での発表大会を企画立案しておりますので,奮って ご参加頂きたく,ご協力のほどよろしくお願い申し上 げます。
末尾となりましたが,耐火物関連メーカーやユーザ ーの皆様,耐火物技術協会の会員の皆様方におかれま しては,ご健康でご多幸な実りのある 1 年となります ことを祈念申し上げます。
年頭のご挨拶
金重利彦
耐火物技術協会会員の皆様,新年あけましておめで とうございます。
2018年の新春を迎えるにあたり,謹んで新年のご挨 拶を申し上げます。
昨年の耐火物業界を取り巻く環境は,ユーザー様の 旺盛な需要に恵まれ,生産量は堅調に推移して参りま した。しかしながら,中国国内の環境規制に端を発し た鉱山採掘の休止や焼成,電融工場の操業停止など, 耐火物原料,特に中国への依存度が高いマグネシア原 料においては調達先の確保,さらには急激な価格高騰 に見舞われ,耐火物をご使用頂くユーザー様にもご心 配をお掛けした 1 年でした。この影響は中国国内や耐 火物原料の中国依存度が高い日本のみならず,グロー バル化しています。この状況は本年も続くものと思わ れ,リスク管理やサプライチェーンの多様化が要求さ れる 1 年になると想定されます。現状の原料環境を打 破するため,新しい組成の耐火物の開発や使用方法の 検討を行いつつ,ユーザーの皆様とともに具現化する ことは,我々耐火物技術者の使命であり,技術者冥利 に尽きるのではないでしょうか。
耐火物技術協会は,健全な財政運営を行うため, 1983年から34年間据え置いていた会費の値上げを,本 年 4 月より行うことに決定致しました。会員皆様のご 支援やご協力があってこそ成り立っている協会です。 末永く協会活動を継続し,会員各社および会員各位に 最大限の技術メリットを提供するための会費値上げの 決定に対しましてご理解を賜りたく,本誌紙面をお借 りしてお願い申し上げます。同時に,耐火物誌の WEB化も実施致しますので,リニューアルされた耐 火物技術協会のホームページも合わせ,幅広いご活用 を図って頂くとともに,協会会員数の増加に対する活 動へのご協力をよろしくお願い致します。
また,第71回の通常総会と学術年次講演会を, 4 月 23日, 4 月24日の 2 日間,岡山国際交流センターにて 開催予定です。岡山駅から徒歩 3 分の利便性の高い会 場ですので,多くの方々のご出席を賜るべく,開催元 である中四国支部のみならず,組織全体で盛り立てて 参る所存です。
次に,2019年10月13日から10月16日の 4 日間,日本 にて開催される「UNITECR 2019」の会場がパシフィ コ横浜に決定し,黒崎播磨社の黒田UNITECR組織委 員長のもと,昨年 4 月より実行委員会の活動を開始し ました。黒田組織委員長,前田事務局長,細田専務理 事には,昨年 9 月にチリのサンチャゴで開催された 「UNITECR 2017」にご出席頂き,2019年の開催場所 である港町横浜と会場の紹介,テーマ(Refractories for the Future: Collaboration among Customers, Manufactures and Academia)およびコンセプトデザ インを発表致しました。各国の皆様に好評を博した黒 田組織委員長のプレゼンテーションに感謝申し上げま す。全世界の耐火物関係者に横浜へお越し頂き,未来 に向けての新たな耐火物技術を発信するための会場設 営と,日本的な「おもてなし」をご満喫頂くための運 営方法などにつきまして,粛々と準備を重ねておりま す。決定事項などは,その都度ホームページを更新し ておりますので,ご確認頂ければ幸いです。また,会 員の皆様や協賛企業の皆様には何かとご協力を頂くこ とになりますが,「UNITECR 2019 at Yokohama」の 成功に向けた活動にも,ご理解とご支援をよろしくお 願い申し上げます。
末尾となりましたが,耐火物関連メーカーやユーザ ーの皆様,耐火物技術協会の会員の皆様方におかれま しては,ご健康でご多幸な実りのある 1 年となります ことを祈念申し上げます
就任挨拶
会長 金重利彦
本年4月24日に名古屋工業大学で開催されました総会におきまして,平前会長の後任として,耐火物技術協会の会長の大任を仰せつかりました。
耐火物技術協会の総会も今回で第70回を迎え,節目の年に会長を務めることになり,身の引き締まる思いであります。多くの諸先輩方の努力と協調により築かれ,歴史を重ねている本協会の発展のため,微力ながら全力を尽くす所存ですので,今後とも会員皆様方の益々のご支援ご鞭撻を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。
さて,耐火物業界を取り巻く環境は,昨今の経済情勢に大きく左右されてはいますが,国内需要の底堅さに支えられ,耐火物生産量には恵まれている状況です。一方,技術革新という視点では横ばい状態にあるのではと思います。会員皆様の全智を集中し,世界に冠たる日本の耐火物技術にさらに磨きを掛け、発信していこうではありませんか。
その中,耐火物技術協会は,昨年度まで懸案であった「標準化委員会」の在り方を見直す改革に着手し,会員および関係各位の賛同を得た上で本年度より新規約にて運営を開始致します。さらには「IT委員会」では、耐火物誌WEB化の検討を開始し,来年4月からWEB発信できる見込みとなっています。それぞれ,黒崎播磨社の平前会長および大光炉材社の石川委員長の並々ならぬご努力,ご尽力の賜物だと思います。本誌面をお借りして御礼申し上げます。
また,「UNITECR 2019」の開催が、2019年10月に「パシフィコ横浜」を会場とすることに決定しました。準備委員会を昨年度に立ち上げ,黒崎播磨社の黒田UNITECR組織委員長のもと,本年4月より実行委員会が発足致しました。今後,大会成功に向けた活動を展開致します。
さて,耐火物技術協会の本年度の事業計画ですが,キーワードは「健全な財務基盤の下,会員各社・会員各位に最大限の技術的メリットを提供する」です。運営は標準物質や書籍などの売上と会費により成り立っています。財務基盤の健全化のため,標準物質の価格体系の見直しにご賛同やご協力が得られ,本年4月より新価格での販売を開始致します。また書籍関係は,一昨年度に発行した「耐火物手帳改訂12版」が継続的に購入され,昨年度発刊した「高温耐熱材料のポイント解説」も含め販売数は堅調に推移しています。新入社員や新たに耐火物に関係する方々の教育および啓蒙テキストとして今後とも普及することを願っています。一方賛助会員や個人会員は,昨年度に若干増加に転じたものの,諸般の事情で本年度は減少が予想されます。耐火物技術協会の活動や技術的サービスをご理解頂きました上で,会員増加を図って行くために,皆様のお力添えを頂戴致したく宜しくお願い申し上げます。
新たな活動としましては、「標準化委員会」として、珪石標準物質の新シリーズ(JRRM220)の成績書や取扱説明書などの整備を急ぎ,頒布体制を一刻も早く整備致します。さらには、高アルミナ質標準物質の製造にも着手致します。また「編集委員会」として,耐火物9月特集号のテーマを「無機物質が寄与する化学反応」として,固相―固相反応や固相―気相反応など幅広い内容を企画しています。化学反応に対する理解の深化と若手技術者の啓発にお役立て頂ければ幸いです。
また,「IT委員会」にて検討頂いていた耐火物誌WEB化の来年4月始動に向けて,「企画委員会」と「編集委員会」が連携してオンスケジュールで遂行しつつ,前述した会員増強施策にも役立てるホームページへ全面的にリニューアルしていく所存です。今後とも耐火物技術協会は会員皆様方にお役に立つ活動を展開し,皆様方のご希望やご期待に対応すべく開かれた協会を目指して参ります。
今後とも会員皆様方からのご意見などをお待ち申し上げております。
就任挨拶
会長 平 初雄
本年4月20日に別府で開催されました総会において、野村前会長の後任として耐火物技術協会会長を務めることになりました平でございます。多くの諸先輩によって築かれた歴史ある耐火物技術協会を会員の皆様のご支援、ご協力をいただき、更に発展させるべく全力を尽くす所存です。皆様の絶大なるご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
平成27年度事業計画の概要は以下の通りであります。
(1)耐火物誌9月特集号のテーマは「無機材料の組織を制御する技術」として、大学・研究機関・企業の専門家に様々な最新技術を紹介していただく予定です。
(2)9月15日から18日オーストリアのウィーンで第14回目のUNITECRが開催され、ISO TC33委員会等にも当協会関係者が出席し、国際交流に努めます。UNITECRは1983年に当協会が中心となり開催された東京耐火物国際会議が発端であり、会議開催に奔走された諸先輩方に心からの敬意を表するとともに、今後の世界の耐火物技術の発展を目的に諸外国と連携し、積極的に活動いたします。 また、早いのではと驚かれるかもしれませんが、本年から2019年のUNITECR日本開催に向けた準備を企画委員会が中心となりUNITECR準備委員会を発足させ活動していく予定です。
(3)標準化活動では、蛍光X線用標準物質の充足、JISの改定及び新規作成、新たな物理試験法の検討、JISのISO規格化等に関しロードマップを整備して着実に実行していく所存です。
(4)2011年に赤本の通称で知られる耐火物手帳の在庫がなくなり、同年より新たな耐火物手帳編集委員会が組織され、内容の検討、執筆依頼、本全体を通しての改定作業が進められてきました。編集委員長のリーダーシップの下、関係者のご尽力により本年漸く耐火物手帳が出版される運びとなりました。多くの執筆者・査読者・編集委員会等関係の皆様方には心からお礼を申し上げる次第です。本手帳は若手の教科書及び中堅技術者の参考書としても充分に活用される手帳であることを確信しています。購入された皆様は、どうか内容を確認していただければと思います。
(5)本原稿が掲載される時には既に開催されておりますがセメント用耐火物研究会、鉄鋼用耐火物専門員会等各種専門委員会、研究会活動も例年通り実施してまいります。より良い学協会活動となりますよう皆様の積極的な参加、報告をお願いいたします。
(6)最後に各支部におきましても研究発表会、特別講演会、見学会を逐次開催致しますので、会員の皆様には積極的なご参加、ご協力をお願いいたします。
先の野村前会長が、会長就任挨拶で「さて、世界はめまぐるしく変化し予測は困難な時代です。あらゆることが短周期で、しかも大きな振幅で揺れ動いており未来を正確に予測することは不可能です。」と述べられている通り、例えば円/ドルレートでも、2011年約80円/ドル、2013年約100円/ドル、本年約120円/ドルと急激な変化が起こっており、現在耐火物メーカー各社は輸入している耐火物原料コストの増加が大きな経営課題となっていると思います。このような環境変化に直接的に対応することは困難ですが、着実に耐火物技術を進展させていくことが我々日本の耐火物技術者集団の務めだと思います。従来から導入に努めてきた有機化学、無機化学分野での新材料技術の導入などによる耐火物材料設計技術開発は当然のこととして、近年発展の著しい、計算熱力学や有限要素法等CAE技術を用いて材質から構造に至るまで研究開発を進めていくことが我々技術者集団の使命と考えています。特にCAE技術については大光炉材石川様より種々のフリーソフトが耐火物誌で紹介されており、会員の皆様も再度耐火物誌を読み直してみてはいかがでしょうか。
年頭のご挨拶
会長 野村 修
耐火物技術協会会員の皆様,明けましておめでとうございます。2014年新春を迎え,謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は円高是正,震災の復興需要等による公共投資の増加,金融緩和や財政政策による企業収益の好転等,明るい兆しを感じることができました。耐火物業界の最大の需要先である鉄鋼業界についても堅調な需要により,経済産業省の発表(10月1日)では13年暦年の粗鋼生産量は5年ぶりに1億1000万トンを上回る勢いであります。また、セメント業界も高レベルの生産が続いております。一方、耐火物業界は耐火物の使用技術の改善,耐火物寿命の向上等もあり国内生産量は予想を下回る結果でありました。さらに円高による原燃料価格高騰に直面している状況であり,依然として厳しい環境にあるのは間違いありません。厳しい環境下ではありますが,耐火物技術協会は技術革新を積極的に推し進め,明るい未来を会員の皆様とともに作りたいと考えております。技術革新は我々技術者に与えられた使命であります。皆様の絶大なるご協力をお願いします。
ご承知の通り,60年以上の歴史を持っていた精錬,鋳造用耐火物専門委員会は日本鉄鋼協会耐火物部会のご協力,ご理解を戴き,「鉄鋼用耐火物専門委員会」として新しい一歩を踏み出しました。昨年11月21,22日に北九州市立商工貿易会館で開催された第1回鉄鋼用耐火物委員会では28件の一般発表,2件の特別講演がありましたが,誠に興味深い内容でありました。また、出席者も予想をはるかに上回る176名であり,特に若い世代の参加者が多く,活気のある明るい未来を予感させるスタートでありました。その際にお話しましたが,耐火物メーカーには大きな特徴,ハンデがあります。自動車,化粧品,薬品,家電,食品メーカー等はメーカーであると同時に,社員の皆さんはユーザーでもあります。自社製品をユーザーとして評価することが可能です。しかし,耐火物メーカーは自社品を使うことは殆どありません。浸漬ノズル或いは吹き付け材を家へ持ち帰り使用することはありえません。耐火物の研究開発にはユーザーとしての視点が必須であり,耐火物部会の皆様と新たに立ち上げた鉄鋼用耐火物専門員会はこの意味で非常に重要であり,大きな成果が期待できます。1回目より,2回目,3回目と忌憚のない意見交換が出来れば日本の耐火物技術は飛躍的に進化すると固く信じております。会員の皆様の積極的なご協力,ご出席をお願い申し上げます。
本年の主な協会活動として第67回通常総会,第27回年次学術講演会,第30回セメント用耐火物研究会,第74回原料専門委員会,第13回環境と耐火物研究会,第2回鉄鋼用耐火物専門委員会等を計画しております。第67回通常総会,第27回年次学術講演会は,4月22,23日に東京ビッグサイトにて開催予定です。多くの方々にご出席戴き,活発な討議を楽しんで戴きますようお願い申し上げます。
なお,協会活動の源である会員数は伸び悩んでおりましたが,一昨年6月末と比べ21名増の1406名(正会員1154名,購読会員252名)になりました。本年の協会活動がさらに活発化すると期待しております。
最後になりましたが,耐火物メーカー,ユーザーにとって実り多い,明るい一年になりますことを期待するとともに,会員の皆様のご健康とご多幸を祈念申し上げます。
以上